木は火に弱い、そう考えていませんか。実は、ある程度の厚さがある木材は表面に炭化層を作り出し、芯まで火が入らないようになるのです。逆に、火に強いイメージのある鉄は燃えることはありませんが、550℃を越えると急激に柔らかくなって変形しやすくなり、住宅の骨組みが一気に崩れ落ちる原因になります。そのため、火災の際消火活動にあたる消防士は、鉄筋構造の住宅火災での消火活動を最も恐れるといいます。
 2x4は、そんな燃えにくい木を素材にした上に、工法自体が火にとても強いのです。


 


 パネルを組み立てて構成される2x4工法は、内壁に厚さ12.5mm以上の石膏ボードが使われています。石膏ボードは結晶水が含まれていて、火災の際炎に触れると約25分間水蒸気を放出し、木材の発火点である450℃に達する時間を大幅に遅らせることができます。つまり、石膏ボード自体が自動で炎を感知し消火活動を行うという、スプリンクラーの役目を果たすのです。
 また、パネルの中には断熱材がある上に、ファイヤーストップ構造という、隣、もしくは上の部屋に延焼しにくい構造になっているのです。
 


★木造住宅でありながら、省令準耐火構造に認定

 2x4住宅の優れた耐火性能は、国土交通省などが行った数々の実験によっても明らかにされています。
 そのため住宅金融公庫の基準上では、2x4住宅を鉄骨造の建築物と同等以上の、「準耐火構造建築物」として認定。
 一般の木造住宅に比べて、融資条件が有利になっています。


地震と2x4へ<< (2x4トップへ) >>湿気と2×4へ

戻  る